卒業生、活躍しています~社会福祉学科・小路慎太郎さん~
本日、卒業生の小路慎太郎さんが所用で大学にお越しになりました(2002年卒、中川健太郎先生ゼミ)。そこで、いつものようにインタビューをさせていただきました。
Q.どうして福祉の仕事をしようと思ったのですか。
A.長崎県の出身で、祖父やその兄弟と接しているうちに高齢者のことに興味を持って大学に来ました。卒業後は大阪でケアハウスに勤務し、有料老人ホーム、そしてユニット型特別養護老人ホームで働いて、現在は介護支援専門員をしています。
Q.現在のお仕事について教えてください。
A.介護支援専門員、ケアマネジャーという仕事は、高齢者が自宅で生活を続けられるように、いろいろなサービスの調整を図る仕事です。ご利用者さんの自宅にお伺いして、ご本人さんの意向や、ご家族さんの悩みを聞きながら、一緒に生活を組み立てていくお手伝いをしています。
Q.福祉の仕事の面白さ、やりがいを教えてください。
A.何十年と生きてきたその方の最後の数年に関わらせてもらうことは難しさもありますが、その方が本当に自分の人生が「よかった」と言える舞台を作っていくところにやりがいがあると感じています。実際に最後を迎えられたとき、ご家族さんも「よかった」と言って下さったとき、やりがいを感じます。
ターミナル期のご利用者さんの看取りを、奥様と息子様と一緒に行ったことがあります。その後、その奥様の支援をした際、施設入所の話も出ていたのですが、ご本人が「家で最後を」と希望しておられたので、その希望に添って支援をしました。看取りを終えたあと、息子さんが「父親がそうだったように、母も最後まで看取れてよかったです」と言ってくださいました。このとき、さまざまな事業所と連携をとりながら支援をして、事業所からも「よかったね」という言葉をもらいました。逆に、こちらが「ありがとうございました」という思いでしたね。
Q.これから福祉を学ぼうとする人にアドバイスをお願いします。
A.技術、知識も大切ですが、福祉の仕事は人に対する仕事なので、コミュニケーションや人を思う気持ちが大切だと思います。それがあれば、技術や知識は後からついてくると思います。そこがしっかりしていると、周りは支えてくれます。ケアマネジャーは1人ではできない仕事です。周りがあってその人の生活が支えられるので、意思疎通を図るコミュニケーション力が大切です。
(記:福富昌城教授)