自性寺
●会期
2023年5月15日(月)~2023年7月8日(土)
※会期中、大幅な作品の展示替を行います。
前期:2023年5月15日(月)~2023年6月10日(土)
後期:2023年6月12日(月)~2023年7月8日(土)
●休館日
日曜日(5月21日は開館)、祝日
※但し、大学行事により臨時休館する場合があります。
●開館時間
10:00~16:00(土曜日は14:00まで)
●会場
花園大学歴史博物館(無聖館4階)
●入館料
無料
●主催
花園大学歴史博物館
公益財団法人 禅文化研究所
●協力
自性寺(大分県中津市)
●概要
金剛山自性寺(臨済宗妙心寺派、大分県中津市)は、天正5年(1577)、奥平信昌(1555~1615)が三河国(愛知県)に建立した金剛山万松寺を前身とします。萬松寺は梅心宗鉄(?~1603)を開山に迎えて開創され、奥平家の菩提寺として展開します。以後、幾度かの開基家・奥平氏の転封にともない、寺基も移されたと伝えられています。そして、享保2年(1717)に中津へ転封となり、この時の住持であった秀巌祖田によって現在地へ移されました。延享2年(1745)には、中津藩初代藩主・奥平昌成(1694~1746)が父・昌章(1668~95)の追福のため、その法名に因んで寺号を萬松寺から自性寺へと改称しました。
その後、白隠慧鶴(1685~1768)の法嗣・提洲禅恕(1720~78)をはじめ、海門禅恪(1743~1813)、寧山禅慧(1708~1838)等の近世禅林における名だたる傑僧が住し、九州における最初の白隠下の道場として多くの雲衲を輩出しました。また、提洲禅恕と親交のあった池大雅(1723~76)の書画が内部を飾る大雅堂を有することでも広く知られています。
本展覧会では、花園大学歴史博物館と禅文化研究所デジタルアーカイブス事業との共同調査の成果として、今日にまもり伝えられてきた自性寺の文化財を展観します。歴代住持に関する資料をはじめ、奥平家歴代肖像画、近世禅林墨蹟や近世絵画など実に多彩です。これらの文化財を通じて、中津の地にて奥平家とともに歩んできた自性寺の歴史を紹介するとともに、同地に華開いた禅文化の魅力に迫ります。
●主な出品作品
梅心宗鉄像
白隠慧鶴自画賛
江戸時代・宝暦7年(1757)
《展示期間:前期》
月船玄櫺像
嶺南崇六賛・木村徳応筆
江戸時代・寛永13年(1636)
《展示期間:前期》
維摩居士図
海門禅恪賛・雲谷等潤筆
江戸時代(19世紀)
《展示期間:後期》
ケンビキ太郎詫状(河童の詫状)
江戸時代 天明6年(1786)
《展示期間:通期》
富士三保松原図
提洲禅恕自画賛
江戸時代・宝暦13年(1763)
《展示期間:後期》
墨蹟 遺偈
提洲禅恕筆
江戸時代・安永7年(1778)
《展示期間:後期》
愚字面壁達磨図
白隠慧鶴自画賛 江戸時代(18世紀)
《展示期間:後期》
柏樹図
遂翁元盧自画賛 江戸時代(18世紀)
《展示期間:後期》
奥平信昌像
江戸時代(18世紀)
《展示期間:前期》
亀姫像
江戸時代(18世紀)
《展示期間:後期》
騎龍観音図
賢巌禅悦自画賛
江戸時代(17世紀)
《展示期間:後期》
白鷺図
探龍筆
江戸時代(18世紀)
《展示期間:前期》
蓬莱山図
山口雪渓筆
江戸時代(17~18世紀)
《展示期間:前期》
寿字群仙図
安靖筆
江戸時代(19世紀)
《展示期間:前期》
金山寺図屏風
雲谷等珠筆
江戸時代(18世紀)
《展示期間:後期》
など自性寺所蔵資料76点
●関連行事
記念講演会
「白隠禅師と提洲和尚」芳澤勝弘氏(花園大学国際禅学研究所顧問)
6月6日(火)13:00~14:30
会場:花園大学教堂(定員60名)
※参加をご希望の方は、禅文化研究所へお申し込みください。
公益財団法人 禅文化研究所
TEL(075)811-5189
FAX(075)811-1432
開催日時 | 5月15日(月) ~ 7月8日(土) |
---|---|
申し込み | 必要 |