第83回例会
「悲嘆者のかたわらに ―グリーフサポート―」
西岡 秀爾(非常勤講師=臨床死生学)
私たちは歩みのなかで様々な別れ(喪失)を経験し、その都度悲しみを抱えざるを得ない。しかし実生活では、その悲しみを隠し、周りの人に気遣いをさせないようにする傾向がある。また周りの人も憂事とどう向き合ってよいのかわからず、結果的に避けてしまっている風潮がある。よって、ますます悲嘆者を孤立させているのではないかと思われる。
今一度、悲嘆を抱える身近な人の歩みに寄り添うにはどうすればよいのか考えてみたい。