第114回例会(詳細)
遺伝学的検査の歴史からみる出生前診断・妊娠中絶
―子どもを持つ/持たない、選んで持つをめぐる歴史から―
笹谷絵里(社会福祉学部専任講師=小児保健、小児看護、医療史、生命倫理)
お腹の中に命としてやってきても生まれてこられないという事があります。生まれてこられない理由が「障害」であった場合、どのように考えればいいでしょうか?そしてお腹の子どもに障害があるという事がわかるには「出生前診断」という検査を受けてわかる場合があります。出生前診断を受けて子どもに「障害」があるとわかると9割の親は産むのをあきらめると言われています。それは命を選んでいることにはつながらないでしょうか。育てていくのは親なので親が子どもの命に責任を持つのは当たり前でしょうか。
では、それが遺伝性の病気だった場合どうでしょうか。それが子どもの検査でわかるとしたらどうでしょうか。ここでは、子どもの検査として、子どもの病気を早期発見、早期治療する目的で開始された先天性代謝異常等検査で子どもの病気がわかることで、親が次も病気を持つ子どもを産む可能性がわかることに注目します。そして、子どもの病気が明らかになることで、親が次の子どもを持つのか/持たないのか/選んで持つのかという命の選択につながってきた歴史についてお話したいと思います。
そして、今いる子ども、未来の子ども、そして親自身という誰が、誰のために、何を選ぶのかということを一緒に考えていければと思います。
【日 時】2021年12月2日(木) 午後6時~
開催にあたっての注意点
□学内の方へ
【開催場所】惺々館101教室 ※前回から開催場所が変わっています。
参加人数の確認のため、参加ご希望の方は、下記メールアドレスまでお知らせください。
オンライン視聴を希望される方は、その旨もあわせてお知らせください。
□学外の方へ
学外の方についてはオンラインで開催いたします。
参加ご希望の方は、下記メールアドレスまで、 氏名・連絡先をご記入の上、お申込みください。
開催前に閲覧方法などご案内いたします。
メールアドレス:jinken@hanazono.ac.jp
申込期日:11月25日(木)