第122回例会(詳細)
抵抗する表現の不自由と氾濫する表現の自由の超克は可能なのか?
梅木真寿郎(社会福祉学部教授=社会福祉思想史・子ども家庭福祉)
ICT技術の革命的進歩とグローバル化の深化を特徴とする現代社会は、その社会的思潮としてダイバーシティ(多様性の尊重)を促すものとなっています。しかし、無数に広がりをみせる価値の中には、社会的規範を大きく逸脱するものも散見されるのも事実であると思われます。「ことば」や様々な造形物など、人間にとって表現するということは、極めて尊い営みであるといえます。しかしその一方で、プロパガンダやネット上での誹謗中傷など、破壊的な暴力性を内在することも否定できません。
デモクラシーを実現するために必要不可欠な表現の自由。ここで、今一度、表現するとは、どういうことなのか。その意義は何か。そして、表現の自由に潜む陥穽に対して、わたしたちはどのように向き合うべきなのか。現代社会を生き抜くためのリテラシーとしての「表現の自由」の内実を、是非ご一緒に考えてみたいと思います。
【日 時】2023年12月13日(水) 午後6時~午後8時
【場 所】花園大学 返照館102教室
【参加費】無料
※開催にあたっての注意点
今回の研究会は対面のみで開催いたします。
事前のお申し込みは必要ございません。