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文学研究科日本史学専攻(修士課程)

文学研究科日本史学専攻(修士課程)の特色

日本史学専攻は、時代別に古代・中世・近世・近現代の各時代に専任教員を配置し、日本史学研究の全領域から興味のある分野を選んで研究できる体制が整っています。

その教育目的は、まず研究者の養成にあります。大学院生は、古代・中世・近世・近現代の中から一つの時代を専攻し、研究者としての能力を2年間で養成します。また一方では、高度な日本史学の知識を学び、高等学校などでより詳しい日本史を教えられる能力の習得を目指します。
こうして、大学院生は、研究者や教育者として、幅広い知識と深い教養を習得することになります。そのためには、授業以外においても、日頃からたゆみない努力で自主的・積極的に研究を進めることが求められます。

修士課程の2年間において、演習や多彩な講義を通じて高度な日本史学の研究能力を培い、最終成果として、各大学院生が専門的な課題に取り組み、修士論文を作成し、提出することが必修となっています。

履修科目について

履修科目には、専修科目と選択科目があります。まず、専修科目は上記のとおり、時代別の古代・中世・近世・近現代の演習(「日本史学演習」)から1科目を2年間にわたって履修することになります。つまり、入学時から専門とする時代を決めておき、在学期間中にじっくりと各大学院生が専門的な能力を養成し、深い知識を蓄え、自主的・積極的に研究することになります。そして、その成果は、修士論文作成に結実するといってよいでしょう。

また、選択科目は、専門分野はもちろんですが、それ以外の幅広い学識を大学院生に身につけてもらうために、「特論」として13科目を開講しています。具体的には、古代史研究・中世史研究・近世史研究・近代史研究・現代史研究といった時代別の「特論」があります。これらは各時代のさまざまな事象を詳しく学ぶために通年開講となっています。
一方、戦国史研究・明治維新史研究・対外交渉史研究・京都地域史研究・社会経済史研究の「特論」については半期開講です。そして、古文書学研究の「特論」については、研究者を目指す場合、高い古文書解読能力を求められるため、通年開講として、じっくり学んでいってもらうことにしています。

このように、撰択科目を履修することにより、各大学院生の専門領域に留まらない多彩な分野の研究を幅広く学ぶことができます。

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教授

鈴木 康子

専門は近世の対外交渉史。現在は、18世紀末から幕末にいたるまでの長崎奉行の特質と、幕府の対外政策の変化について研究を進めています。

文学研究科日本史学専攻(修士課程) 開講科目