花大・福祉スピリッツを若手先輩と語る集いを開催しました
11月16日に「花大・福祉スピリッツを若手先輩と語る集い」が開催され、在学生が先輩の話に熱心に聞き入りました。
花園大学社会福祉学部は、1964年の学科設置以来、多くの現場実践家を排出してきました。今回は、福祉現場で働く先輩7名にお越しいただき、現役学生に花大・福祉スピリッツを注入していただきました。
今年度は、現場で管理的な立場におられる上埜佳代子さんから「福祉現場が求める人材、やりがい、待遇、スキルアップなど」をテーマにお話しいただき、後半は分野別懇談会を行いました。
◆第1部 「福祉現場が求める人材、やりがい、待遇、スキルアップなど」
上埜 佳代子さん(くらしのハーモニー・人事担当)
「ふつうの くらしを しえんする」のが福祉で、福祉の仕事はクリエイティブです。これからのAI時代でも、福祉の仕事は生き残っていきます。
現場で求められること、大切なことは、「知識の量」ではなく、「その人が持っている知識を活用して、目の前にある課題に如何に取り組むのか」ということ。また、個々の能力よりも、「相手ことを思いやる力」が大切で、そういう力を持っている職員によって形成されるチーム力が求められます。
みなさんの就職活動に向けて、「業界研究をしよう」「給与は年収ベースで考えてみよう」「10年で一つのキャリア形成と考えよう」「経営理念・法人理念が大事なので、そこに着目しよう」「3つのスキル~社会人、専門職、組織人~が大切」ということを考えてみましょう。そして、新卒採用はポテンシャル採用なので、みなさんの意欲を見ています。その仕事に就く意欲をしっかり考えて就職活動に臨みましょう。
◆第2部 「花大の先輩になんでも聞いてみよう!」
第2部では分野別グループに分かれて、在学生と先輩が語り合う時間を持ちました。
4つのグループに分かれて、先輩の言葉をたくさん聞かせていただきました。
①高齢福祉領域:上埜佳代子さん、笹部光聖さん(高齢者施設、友愛苑)
②障がい・児童領域:酒井淑恵さん(障害者施設、ワークスおーい)、千本祥貴さん児童養護施設、平安徳義会)
③社協・行政領域:小原滉平さん(京都市西京区社会福祉協議会)、宮田英和さん(尼崎市役所)
④医療・精神保健福祉領域 川島美香さん(精神保健福祉士、琵琶湖病院)
それぞれのグループで、先輩から自己紹介と仕事内容についてお話しがあり、その後は在学生からの質問に先輩が答えて下さるという形で分科会が進行していきました。
例えば、在学生からはこんな質問があり、それぞれ先輩が丁寧に答えて下さいました。
「国家試験の勉強はどのようにしたんですか?」
「実習ではどんなことを学びましたか?」
「その職場を選んだのはなぜですか?」
「職場の中での役割は?」
「採用情報は、どうやって調べるのですか?」
「学生時代はどんなボランティア活動をしていたのですか?」
「職場で、どんな人が求められていますか?」
「学生時代にやり残したことは何ですか?」 等々
先輩はさまざまな質問に答えながら、福祉現場の職員として、さらに社会人としての姿勢や態度を伝えてくださいました。
先輩達の福祉スピリッツは、在学生のみなさんにしっかり伝わったようですね。
お忙しい中、来ていただいた先輩の皆さん。本当にありがとうございました。
① 高齢福祉領域 上埜佳代子さん、笹部光聖さん
② 障がい・児童領域(酒井淑恵さん、千本祥貴さん)
③ 社協・行政領域:小原滉平さん、宮田英和さん
④ 医療・精神保健福祉領域:川島美香さん
(記:福富教授)