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学長メッセージ(第3報):後期授業に向けて

在学生、保証人の皆様

 新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、今年は入学式を始めとするほとんど全ての学内行事の中止を余儀なくされました。また、授業についても他大学と同様にオンラインでの実施を原則といたしました。この間、学生はもとより保証人の方々には多大なご不便・ご心労をおかけしましたことをお詫び申し上げますとともに、感染予防に対する皆様のご協力と不断の努力に心から感謝の意を表したいと思います。
 さて、本学では9月3日に開かれました危機管理対策会議での議論を踏まえ、「感染症拡大防止のための花園大学行動指針レベル」を3から2に引き下げることを決定いたしました。これによって、後期は大人数科目など一部の授業でオンデマンドを併用しながら対面授業を実施することになります。もちろん、新型コロナ感染症が終息するまでは感染予防対策を徹底する必要があり、学生一人ひとりの継続的な行動変容が求められます。
 また、これから冬に向けて感染リスクが高まる懸念も指摘されており、感染状況によっては再び全面的なオンライン授業に戻る可能性もあります。学生の皆さんには、あらゆる可能性を考慮して学生生活を送っていただきますよう重ねてお願いいたします。
 ところで、既に多くの方々が感じられていますように、オンライン授業にはさまざまなメリットとデメリットがあることがわかっています。中には対面授業に匹敵する教育成果をオンライン授業に見出している報告もあり、文部科学省はこれまで以上にICT教育を積極的に推進するものと考えられます。
 このように、オンライン授業はこれからの大学教育のあり方に大きな示唆を与えている一方で、学ぶことの根本に「人との出会い」があることは事実であり、決して対面による授業やサークル活動の有用性がなくなったわけではありません。花園大学では今後も学生の命と健康を最優先にしつつ、学修環境の保証と充実を図ってまいります。皆様には、より一層のご理解とご協力を頂きますようお願いいたします。

 2020年9月7日
  学長 丹治 光浩