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2026(令和8)年4月 「教育学部初等教育学科」(仮称)を設置予定

2026(令和8)年4月「教育学部初等教育学科」(仮称)を設置予定

 花園大学では新たに教育学部を設置し、徐々に深刻化する教師不足や丁寧な支援が必要となる児童等の増加など小学校現場や特別支援教育の様々な課題に対応しつつ、それぞれの現場において中心となって活躍し、さらに指導的役割を果たすことのできる教員の養成を計画しています。

 

◆ 教育学部の概要

(1)名称      教育学部初等教育学科(仮称)

(2)開設時期  2026(令和8)年4月(予定)

(3)修業年限  4年

(4)入学定員  80名(小学校教育コース50名、幼児教育コース30名)

(5)収容定員  320名

(6)学位   学士(教育学)

(7)取得可能な免許・資格

・小学校教育コース 小学校教諭一種、特別支援学校教諭一種、幼稚園教諭一種

・幼児教育コース  幼稚園教諭一種、保育士、特別支援学校教諭一種

(注)特別支援学校教諭免許については知・肢・病の領域

(8)所在地  京都市中京区西ノ京壺ノ内町8-1

(9)その他  教育学部の開設に合わせて、既設の社会福祉学部児童福祉学科は学生募集の受け入れを停止する予定です。

 

※ 設置計画は予定であり、変更になる場合があります。

 

【説明】

1 設置の趣旨

 公立小学校教員採用試験の受験者数が年々減少し、合格者数が採用見込み数を下回る教育委員会が増加し、必要な教員を確保できない状況が各都道府県で生じています。

 また、現在の教員養成は実践的指導力の育成を優先するあまり、形だけの指導技術の育成に陥っており、結果として、多くの新人教員は一人ひとりの子どもたちの実態に即した適切な教育活動を行えないのが現状です。現在、若手教員の質の低下、学級崩壊の出現が教育現場で深刻な状況となっています。

 さらに、特別支援教育を受ける児童も年々増加しており、通常の学級においても特別支援教育の視点に立った教育活動を進めることが必要となっています。特別支援教育の専門性を有する教員の養成が急務です。

 このようなことから、花園大学では新たに教育学部を設置し、小学校現場や特別支援教育の深刻な状況に対応しつつ、それぞれの現場において中心となって活躍し、さらに指導的役割を果たすことのできる教員の養成を行うことを構想しています。

 

 

2 学部の特色

【思慮深い教師の育成】

 教師は、授業の準備を実践と反省のすべての過程をとおして、教材と対話し、子どもたちや同僚と対話し、自分自身と対話しながら教室における学びの創造に挑戦し続けています。本学の建学の理念である「禅的仏教精神による人格の陶冶」などを通して一人の人間としての成長を支援するとともに、教師の基本を身につけ、大きく成長する教師を育成します。

 

【指導的な教師の育成】

 指導的な教員の育成のためには、学問に基づく基礎理論と実践に裏打ちされた実践的指導力を育成することが求められます。このため、トップレベルの教育学の研究者から理論を学ぶとともに、学校現場の指導的実務家から実践的指導力を習得します。水準の高い理論と実効性の高い実践力で教員養成を行います。

 

【実践的指導力を有する教師の育成】

 多くの教育学部では実践的指導力育成が形だけのものとなっており、そのため教員になってから困難に直面している場合が少なくありません。本学部では、学生は入学1年目から教育現場の協力を得て、ふれあいワーク(観察実習)、スクールサポートワーク(インターンシップ)、教育実習など数多くの教育現場での学びの体験を経ることとしています。これらの経験を通じて、児童への愛情を深めるとともに教師としての自覚を高め、実践的指導力を高めていきます。

 

【独自の奨学金制度】

 国による奨学支援新制度が始まっているものの、いまだに経済的な面から大学進学を躊躇する若者は数多くいます。本学では創立150年を機に、能力と意欲を有する学生への進学を支援するため「学業特待生特別奨学金」制度を設けています。これは入学試験の上位者を対象に、すべての学生納付金(入学金、授業料、教育充実費)を免除するものです。加えて、昨年2024年度入試から給付型奨学金制度を設け、生活支援のための給付型奨学金(返済不要)を支給しています。これにより学生は安心して4年間の勉学生活を続けることが可能となります。

 

 

【学長 磯田文雄のコメント】

 昨今の教員不足は深刻な社会問題です。良質かつ安定的な教員養成は社会の基盤であり、この問題を放置することは我が国の持続的発展を脅かしかねない由々しき事態です。本学では建学の理念「禅的仏教精神による人格の陶冶」を通じて、一人の人間として成長することのできる教師の育成を行い、これらの問題に真剣に取り組むこととします。