第104回例会(詳細)
「だれもが生まれてきてよかったと思える社会に
~大学生と行政でつくる小学校への『主権者教育』の取り組み~」
中 善則(文学部教授=教育学・社会科教育学)
2015年、「公職選挙法」が改正され、選挙権を有する年齢が18歳以上に引き下げられ、高校生等への「主権者教育」が、全国各地で展開されています。しかしながら、18歳時において、ある程度の政治的教養を持ち、投票行動を行うためには、義務教育段階で、相当の「政治教育」を受けている必要があるのではないでしょうか。その積み重ねが無ければ、高校段階でも、充実した「主権者教育」など実践できないのではと考えます。それゆえ、小中学校(幼児教育からという意見もあります)での「主権者教育」が求められています。
そこで、今例会では、まず、本学学生を含めた大学生(右京区学生選挙サポーター)が、右京区選挙管理委員会と協働し、考案した小学校6年生への選挙出前授業(「主権者教育」)の実践を紹介します。
その後、私たちが、この民主主義社会を強化するためにできうることは何なのか、「だれもが生まれてきてよかったと思える社会」に少しでも近づけるよう努力する「主権者」像について、参会者と議論を深めたいと思います。
(参考文献:『子どものための主権者教育:~大学生と行政でつくるアクティブ・ラーニング型選挙出前授業』 2017年9月、中 善則編著, 京都市右京区選挙管理委員会・右京区学生選挙サポーター協力 ナカニシヤ出版)
【日時】2018年7月4日(水曜)午後6時~
【会場】本学教堂2階会議室
※無料・申込不要・どなたにもご参加いただけます。