第106回例会(詳細)
「ビリーブメントケアにおける仏教の役割」
西岡秀爾(社会福祉学部准教授=臨床死生学)
人生の歩みにおいて、私たちは多くの出会いを得ると同時に別れを体験します。つまり、街中ですれ違う一見楽しそうな人たちも、それぞれ大なり小なりの喪失体験を持ち、今に至っていると言えます。なかでも大切な人とのビリーブメント(死別)は、残された者に大きなグリーフ(悲嘆)をもたらします。この死別は誰もが経験しうる出来事ですが、その悲嘆反応や対処は千差万別です。また、わが国に焦点を当てれば、戦後まもなく、核家族化、地域の繫がりや宗教の希薄化の波が押し寄せ、残された者の孤立化が顕著になってきています。
そこで、今回はビリーブメントケア(遺族支援)における仏教の役割を、遺族の生の声(インタビュー・データ)などを交えながら再考してみたいと思います。
【日時】2018年12月11日(火曜)午後6時~
【会場】本学教堂2階会議室
※無料・申込不要・どなたにもご参加いただけます。