人権教育研究センター

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公開講座

第117回例会(詳細)

文学作品におけるハンセン病表象―松本清張『砂の器』を中心に―
高橋啓太(文学部准教授=日本近代文学)

 

古来、ハンセン病患者は差別の対象となってきました。近代日本ではハンセン病患者の隔離政策が諸外国よりはるかに長い間続けられ、その政策の根拠となっていた「らい予防法」は1996年まで施行されていました。
日本の近代文学では、ハンセン病患者として療養所に入所した時のことを書いた北條民雄の「いのちの初夜」が有名ですが、文学史に名を刻む有名な作家も、作品の中にハンセン病患者を描いていることがしばしばあります。社会派推理小説作家として確固たる地位を築き、現在でもたびたび作品がドラマ化される松本清張の代表作『砂の器』では、犯人の出自にハンセン病が関わっています。
本報告では、『砂の器』の物語の中にハンセン病がどのように取り込まれているのかを考察してみたいと思います。

【日 時】2022年10月18日(火) 午後6時~

開催にあたっての注意点

□学内の方へ
【開催場所】返照館102
参加人数の確認のため、参加ご希望の方は、下記メールアドレスまでお知らせください。
オンライン視聴を希望される方は、その旨もあわせてお知らせください。

□学外の方へ
学外の方についてはオンラインで開催いたします。
参加ご希望の方は、下記メールアドレスまで、 氏名・連絡先をご記入の上、お申込みください。
開催前に閲覧方法などご案内いたします。

メールアドレス:jinken@hanazono.ac.jp
申込期日:10月11日(火)