大学院

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社会福祉学研究科 社会福祉学専攻 社会福祉学領域(修士課程)

社会福祉学研究科社会福祉学専攻社会福祉学領域(修士課程)とは

花園大学社会福祉学研究科(修士課程)は、1964年以来34年間の歴史をもつ学部教育の伝統に立って、1998(平成6)年に創設されました。

その後、学部に福祉心理学科(現臨床心理学科)が設置されたことを受けて、2006年に社会福祉学研究科の中に臨床心理学領域が誕生しました。現在、社会福祉学研究科は社会福祉学領域と臨床心理学領域の2領域から成っています。

本学の特徴は、実践的で専門的な講義と現場経験が豊富なすぐれた教授陣にあります。また、1学年10名(2領域合わせて)という定員枠に修士論文の指導担当教員が6名配置されており、他に類を見ない少人数教育を実現しています。

大学院・研究紹介

福祉の現場で柔軟に発想し指導力を発揮する人材を育成

社会福祉学領域がめざしているのは、高度な実践力をもつ福祉エキスパートの養成です。特徴は、実践的で専門的な講義と現場経験が豊富なすぐれた教授陣。学生はもちろん、福祉の現場に立つ現職者が、実践力や指導力のさらなる向上・高度化を求めて学ぶのにもふさわしい環境が整っています。

教授の写真

教授

吉永 純

福祉事務所での現場経験を活かし、健康で文化的な生活水準や効果的な自立支援の方策、また、生活保護審査請求や裁判の分析、検討を通じて、利用者本位の生活保護制度をいかにして構築するかを研究しています。

人材の養成、および教育研究上の目的

社会福祉学の理論と技術を修得し、人間生活上の諸問題に関連する優れた専門性を備えた人材を養成する。

社会福祉学領域

学部教育においてとりわけ社会福祉現場との緊張感ある連携を希求してきた本学では、本研究科設置の目標を「実践性あふれる福祉のエキスパート」の養成においてきました。

カリキュラムでは、高齢者福祉特論、貧困格差問題特論、精神保健医療福祉特論、ソーシャルワーク特論を中心に特別講義、演習を組みあわせて幅広く学ぶことができます。

授業は夜間や土曜日の開講を中心にしており、社会人の方が現職のかたわら研究に励みやすい学習環境を整えています。

修学期間は基本的に2年間ですが、現職との兼ね合いなどもあってもっとゆとりを持って研究したいという人は、最初の2年間で必要単位(30単位)を履修した上で、修士論文のみ3年目以降に取り組むこともできます。この場合、3年目からの授業料は半額ですみます。この制度を活用している人たちも数多くいます。

修士課程修了後はさらに博士課程への進学を目指す人もいますし、大学や短大、専門学校の教員として活躍する人、研究の成果を生かして福祉の現場のリーダーとして活躍する人たちもいます。

社会福祉学領域開講科目

修士論文の論題(2010年以降)

  • 特別養護老人ホームのケアワーカーが生活場面面接が行える条件
  • 盲人三味線奏者の暮らしと思い
  • 知的障害者と関わる通所施設の職員における教育・研修の重要性
  • 精神障害者のセルフヘルプグループへの専門職支援のプロセス
  • ひとり暮らし高齢者がサポートを受けてみようと決心する過程
  • 在宅要介護高齢者の『ありたい姿』が実現されるためのエンパワーメント
  • 高齢者介護施設のケアプラン作成担当者の行動が介護サービスの質の向上に寄与していく過程
  • 在宅障害者への災害時支援
  • 勧告におけるワーキンブプアへの政策展開
  • 日本における疾病管理とリカバリー(Illness Management & Recovery : IMR)の効果について
  • ACTにおける当事者交流やグループワークの意義
  • 高齢者と若者が一緒に暮らす住まい方に関する調査研究
  • スクールソーシャルワークが定着するプロセスに関する研究
  • 知的障がいのある人の母親の意識変容についての一考察
  • 地域密着型介護施設におけるチームづくりの研究
  • 日本のショートステイ調査からみた中国のレスパイトケアのあり方に関する研究
  • 介護支援専門員による一人で暮らす認知症高齢者への意思決定支援