児童福祉学科とは子どもを育てるこころ、技術を学ぶ※2026年度より募集停止予定
乳幼児期と児童期の双方に焦点をあて、心と身体の発達援助に関する実践的な知識と技能を身につけます。保育士、幼稚園教諭、養護教諭等の資格取得をめざすことができ、卒業後の選択肢が大きく広がるのも特色のひとつです。
- KEYWORD
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- 子どもが好き!
- 子ども支援
- 養護教諭(保健室の先生)
- 保育士資格
- 幼稚園の先生
- 養護教諭の免許
- 児童福祉

児童福祉を学ぶとは?
保育園、幼稚園、児童養護施設など、子育ての現場で必要となる基礎知識や技術・技能の修得だけでなく、近年の核家族化や共働きの一般化、人間関係の希薄化などで起こる種々の問題も含めて、広い視野で子どもたちの健全な成長と発達をサポートしていける子育て支援の専門家をめざします。
学びの特徴
- 01養護教諭の免許も取得可能
- 02視野を広げる多様な学び
- 03実習・演習を充実させる設備
01養護教諭の免許も取得可能※2025年度までに入学した学生に適用されます
0歳児から就学前までの乳幼児を対象とする保育所と、0歳から18歳までの児童を対象とし、児童福祉施設において保育にあたる「保育士」、通常3歳児から小学校に入学するまでの幼児の保育と教育をおこなう「幼稚園教諭」、学校などの保健室で児童・生徒の健康を見守る「養護教諭」などの資格取得をめざすことができます。 これらの資格取得に向けた学びが知識の幅を広げ、将来の選択肢も広がります。
02視野を広げる多様な学び
保育学、教育学、福祉学などの各領域のほか、家族支援や地域支援、福祉・教育機関との連携のあり方など、子育て支援の専門家に必要な学びが数多くあります。さらに、保健学や医学、看護学領域の科目も充実。子どもたちの健やかな発達・発育を専門的な視点で見守ることのできる能力が養えます。
03実習・演習を充実させる設備
児童福祉学科がある拈花館(ねんげかん)は、実習や演習を重視する観点から、デジタルピアノ50台を設置した「音楽演習室」をはじめ、「ピアノ室」「リトミック室」「図画工作室」「保健学実習室」などの設備が充実しています。これら施設・設備を活用し、現場で役立つ実践的スキルを身につけます。
4年間の学び
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- 1年生
児童福祉の基礎を学び実践の土台を固める
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保育や教育の基礎・基本となる仕組みや理論を学びます。あわせて幼稚園での観察実習の取り組み、現場の雰囲気や幼児のリアルな行動を感じとりながら、保育者の役割やあり方、子育て支援の専門家としての社会的な使命などを学修していきます。
- 1年生
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- 2年生
専門的な知識・技能を養い実践力を身につける
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保育・教育の専門的な知識と技術を学びながら、現場が求める実践力を身につけていきます。
- 2年生
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- 3年生
学びをゼミで深めつつ課題解決能力を培っていく
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子育て支援の専門家としての強みとなる専門性を培う4年生での研究に向けて、その第1段階となる「総合ゼミ」が始まります。学びを深めながら高度な知識と技術を養うとともに、課題を自ら発見して解決する能力、資料を収集・分析する手法などを身につけます。
また、実習では保育園に赴き、実際に子どもたちと触れ合いながら、保護者や地域との関係性をはじめ、社会福祉としての保育のあり方を学びます。
- 3年生
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- 4年生
子育て支援の実践に向けて学びの集大成に取り組む
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幅広い視野を備え、実際の現場で子育て支援がおこなえる確かな実践力や知識の応用力を高めていきます。4年生でのゼミとなる「児童福祉研究」では各自が定めたテーマを深く掘り下げ、4年間の学びの集大成となる研究をまとめ、研究発表会に臨みます。
- 4年生
ピックアップ授業
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教職実践演習
保育・教育者を目指して学んできた授業の記録(教職ポートフォリオ、実習日誌等)や実習における体験を振り返り、それに基づくディスカッションをとおして、自己と参加者相互の理解を深めつつ、教育者としての課題とその解決方法を明確にします。
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初等教育課程論
学習指導要領を基準として初等教育において編成される教育課程について、その編成方法などを学習。各学校の実態に応じて教育課程経営を行うことの意義を理解します。
卒業論文のテーマ・研究テーマ
- 絵本における登場人物としての動物の機能
- 放課後等デイサービスの需要の高まりと支援の課題
- 音楽が人間にもたらす影響について̶幼児期を中心に̶
- 子どもにおける運動能力低下の要因と対策
- 学校現場における養護教諭の役割について―健康相談・保健指導に焦点を当てて―
- 聴覚障害児の保育の場での支援について―聴覚障害を知り、支援の方法や事例から考察する―
- 知的障害のない小学校低学年時点までに自閉症スペクトラムの診断を受けた当事者が成長段階で直面する困難について
「子どもの主体性を尊重し、その可能性を無限に広げる」
幼児教育の学びの魅力を教えてください。
乳幼児期は、その人の人間性を形づくる重要な時期です。小学校以降の教育の場と異なり、すべての場所が教育の場になり得ます。指導内容が定まっていないので、教員の裁量が非常に大きく、子ども一人ひとりに合わせて環境を工夫し、その子の可能性を無限に広げていくことができます。
本学科でどのような力が身につきますか?
子どもはお世話されるだけの存在ではなく、主体的に活動する存在です。保育する私たちに必要なのは、言動の中に潜む思いをくみ取る力や、子どもの独創性を感じ取るための感性です。座学だけでなく、演習やボランティア活動で実践経験を積み、「生涯学び続ける先生」を目指しましょう。

講師 櫨山 ゆかり
「現場でプロの仕事を目の当たりにし、貴重な学びを得ました。」
花園大学を選んだ理由は?
「子どもと関わる職に就きたい」との思いから、保育士、幼稚園教諭一種・養護教諭一種の3つの国家資格・免許が取得できる本学を志望。乳幼児から児童期までを対象に多面的に学べて、将来の活躍の場が広がる点に魅力を感じました。
印象に残っている授業や学びの取り組みは?
1年生の「観察実習」では事前学習を積んだ上で幼稚園へ。現場で子どもたちの実際の行動や様子に触れ、保育者の方々の言葉がけや対応などプロフェッショナルな仕事ぶりを目の当たりにして、次の実習に向けた貴重な学びとなりました。
学んで楽しいこと、成長したと思うことは?
充実した授業で触れる専門的な知識は、自分が知らなかったことばかり。例えば、子どもの心身の発達について学ぶことで、何気ない行動にも意味があることがわかります。日々大きな発見があり、学ぶ喜びを感じています。
今後の目標は?
私が小さかった頃、幼稚園の先生はいつでも安心を与えてくれる憧れの人でした。将来、自分も子どもたちはもちろん、保護者の方々にも信頼される存在をめざしたい。そのために、将来の保育現場で活かしていけるよう意識し、幼稚園教諭免許と保育士資格の取得に向けた学びを重ねています。
特に、今後はさまざまな個性や発達段階の子どもたちへの関わり方や、保育現場におけるリスクマネジメントについての知識や対応力を深めていきたいと考えています。

横山 瑚々那 さん
児童福祉学科 1年生(取材時)
富山県 高岡工芸高等学校出身
「進路決定に役立った多様な実習の経験。」
現在の仕事について
保育士として3歳児クラスを担当。多様な講義や実習で学んだ保育の知識や技術・心構えから、手遊びや折り紙などの具体的なレパートリーまで、すべてが日々の保育に役立っています。
印象に残っている大学時代の経験
学年ごとに保育士、幼稚園教諭、養護教諭の免許・資格取得に向けたカリキュラムが設定されているため、多面的に学べるとともに、希望の進路をじっくり考えることができました。

社会福祉法人 日の出学園
日の出さなだやま園 保育士 岡田 和奏 さん
社会福祉学部 児童福祉学科 2024年卒業
京都府 福知山淑徳高等学校出身
所属等はインタビュー当時のものです。
「ぼくはいったいなんやねん」岡田よしたか著/佼成出版社
取得可能な資格一覧
卒業後の進路
卒業後の主な進路
保育所(保育士)、認定こども園(幼稚園教諭・保育士)、児童館、児童養護施設、一般企業、公務員(幼稚園・保育士・警察・消防等含む)、教員(幼稚園・養護教諭)、大学院進学 など