卒業生、活躍しています~社会福祉学科・市場大輔さん~
川西市の川西南地域包括支援センターに勤めておられる市場大輔さんにお会いする機会がありました。
市場さんは野村庄吾先生ゼミで、2000年に本学を卒業された先輩です。
Q.どうして福祉の仕事をしようと思ったのですか。
A.もともとは、自分自身が児童館に通っていたこともあり、児童福祉の仕事をと考えていました。卒業したのが介護保険制度がスタートする年で、特別養護老人ホームの生活相談員の募集があり、社会福祉士の資格を取っていたので応募要件に合致し、現在勤めている施設に就職しました。
Q.現在のお仕事について教えてください。
A.6年間特別養護老人ホームで相談員として勤務したあと、居宅介護支援事業所の介護支援専門員として10年、昨年からは地域包括支援センターの主任介護支援専門員として働いています。
地域包括支援センターは地域包括ケアシステムづくりを行う地域の総合的な相談窓口です。主任介護支援専門員の仕事としては地域ケア会議の開催、虐待ケース対応、地域住民の自主的な活動(サロン、いこいのカフェなど、みんなが集える場づくり)の支援などをしています。
Q.福祉の仕事の面白さ、やりがいを教えてください。
A.主任介護支援専門員は直接利用者さんと接するというよりも、利用者さんと関わる家族さん、地域の住民さん、介護支援専門員さんを支援することで、そうした支援者がどうやったら利用者さんによい支援ができるかを一緒に考える仕事です。
難しい仕事ですが、いつも、いろいろなことに気づかされます。
Q.これから福祉を学ぼうとする人にアドバイスをお願いします。
A.福祉の仕事は自分自身を掘り下げて、見つめることが求められる仕事です。その面ではしんどい仕事ではありますが、17年続けてこられたのは、仲間の支えがあったからだと思います。
自分が進んでいる道が正しいかどうか、その判断は難しいですが、自分がよい方向に動いていないときには周りにいい人は集まってきません。反対に、尊敬できる人が周りにいるうちは、そんなに道は外していないと思います。
(記:福富昌城教授)