福富昌城教授が『介護支援専門員実務研修 実習ガイドブック』を出版されました。
福富昌城先生が『介護支援専門員実務研修 実習ガイドブック』を出版されました。
福富先生にこの本のことをお話しいただきます。
Q.この本の内容について、簡単に教えてください。
A.介護支援専門員の実務研修に、2017年度から実際に現役の主任介護支援専門員が利用者宅を訪問して行う相談面接やサービス担当者会議に同席して学ぶ「実習」が設けられました。その「実習」にどのように臨み、どんな学びを得るかについてまとめています。
Q.今までは「実習」はなかったのですか?
A.今までは、受講者が自分で要介護状態にある高齢者に協力してもらい、面接・ケアプラン作成を行うという課題が課せられていました。ただし、これではまだ介護支援専門員としての援助の経験がない受講者が自己流で行う援助でしかありませんでした。今回は経験豊富な主任介護支援専門員の援助の実際に同席することで、お手本から学べるという利点がありますね。
Q.最後に、これから福祉を学ぼうとする人に、一言お願いします。
A.介護支援専門員は福祉系の大学を卒業しても、直ぐになれる職種ではありません。社会福祉士などの国家資格を持って、高齢者の支援の経験を5年以上重ねた上で、資格試験を受け、87時間の実務研修を受講した後に就くことができる仕事です。しかし、要介護高齢者の生活全体を視野に入れて支援を行う責任ある仕事です。みなさんの将来の社会福祉士のキャリアの一つとして、興味を持っていただけるとうれしいです。
『介護支援専門員実務研修 実習ガイドブック』京都府介護支援専門員会監修、松本善則・福富昌城編著、中央法規出版、2017年12月