この度、歴史博物館館長に就任致しました佐々木丞平で御座います。就任に当たりまして一言ご挨拶申し上げます。

当館は一般的な博物館としての役割もありますが、大学の附属機関でありますので、大学の目指す大きな目標の実現に貢献する機関でなければなりません。

花園大学は「禅的仏教精神による人格の陶冶」を建学の精神としていますが、その根底には絶対的自由と絶対的平等を前提とする精神が基本にあります。この精神は現代社会が遭遇している様々な危機を乗り越えるために世界が今取り組んでいる「SDGｓ」の基本理念、「誰一人取り残さない」（leave no one behind）は大学の理念としても生かし続けられています。

この建学の精神、大学の理念に如何に貢献していくべきか。当博物館は本学の調査・研究活動の成果の公開発信、大学教育、市民への生涯学習への貢献等々、禅の精神が求める現実社会への積極的な役割を果たしていくと同時に、ZENミュージアムとして禅文化が創り出す創造の世界をも、発信していきたいと思います。

館長　　佐々木　丞平