新型コロナウィルス感染症について(総長メッセージ)
花園大学新入生在校生の皆さんへ
今、ご承知の通り、新型コロナウィルスの感染拡大によって、かつて経験したことのない状況になってきています。新入生の皆さんには、せっかく大学に入りながら、これからどうなるのか不安でいることと思います。在校生の皆さんもまた、同様に不安を抱いていると察します。
しかし、どんな嵐であろうと、必ずおさまる時が来ます。長い夜と思っていても、必ず明ける時が来るのです。すべてはうつろいゆくというのが、仏陀の悟られた真理ですので、今のたいへんな状況も変わってくるものです。不安に思うよりも、今できることは何かを考えましょう。
「川は岸に沿って流れているのではない 川の流れに沿って岸ができるのである。」という言葉があります。
大学という組織があり、その定められた課程に沿って、私たちは学ぶようにおもっていますが、元来は、私たちが学ぼうという思いによって、大学という組織ができあがり、課程も作られてきたのです。例年通りの予定が立たないのであれば、お互いに新たな道を切り開くのだという思いをもって、今できることを探してゆきましょう。このような時でないとできないこともあるはずです。新たな発見や気づきも得られることもございます。希望を失わずに、足下を見つめてまいりましょう。
令和二年四月吉日
花園大学総長