実習報告会が開催されました(その1)12月23日
実習報告会が開催されました(その1)12月23日
2020年度から続くコロナ禍のなか、今年度も多くの福祉実践現場で学生たちの実習を受け入れてくださり、感謝いたします。
実習報告会は、さまざまな分野で実習をした学生達が、互いにその学びを報告し合い、ジェネラリストとしての社会福祉士としての学習を深めます。
実習報告会には、実習施設の指導者の職員様のご出席もあり、報告に対するコメントをいただくことで、さらに学びが深まります。
今回は、その1回目(12月23日)の様子をお知らせします。
長澤哲也先生ゼミ
【実習施設・機関】 特別養護老人ホーム、社会福祉協議会
長澤ゼミでは「普通の暮らしとソーシャルワーク」をテーマに、実習での学びが報告されました。実習体験をマズローの五段階欲求、自己決定の承認、利用者主体、個別支援、その人の日常が否定されない「あるがまま」という5つの観点から考察し、そこから、価値・倫理とソーシャルワーク技術がソーシャルワークの専門性を支えるという報告でした。
吉永純先生ゼミ
【実習施設・機関】 小規模多機能型居宅介護、居宅介護支援事業所、特別養護老人ホーム、社会福祉協議会
吉永ゼミでは、高齢者のストレングスを活かした支援の重要性、コミュニティソーシャルワーカーが関わるサロン活動、子ども・若者支援から個と社会をつなぐことの重要性、災害支援での発災前・平時からの活動の重要性などが報告されました。
ひきこもり支援の活動で、「利用者から実習生自身の悩みについて助言をしてもらったことを通して、互いに支え合う関係性の大切さを実感した」ということばが印象的でした。
塩田祥子先生ゼミ
【実習施設・機関】 養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、老人デイサービスセンター
塩田ゼミでは、利用者との関わりから自分自身の性格を見つめ直したり、「どうしたらできるのか」と考える職員の姿から援助者の姿勢を学んだり、実習で接した利用者の姿から家族のあり方を学生同士で議論した内容などが報告されました。
朴仁淑先生ゼミ
【実習施設・機関】 特別養護老人ホーム、老人デイサービスセンター、地域包括支援センター
朴ゼミの実習生からは、利用者とのコミュニケーションが上手く取れなかった体験を振り返り、閉ざされた質問・開かれた質問の活用、頭の中で展開を考えて話す、沈黙を活用するといった面接技術を意識的に使って関わりを図った体験などが報告されました。
櫛田匠先生ゼミ
【実習施設・機関】 障害者支援施設、児童養護施設、老人デイサービスセンター、特別養護老人ホーム、小規模多機能型居宅介護
櫛田ゼミでは、京丹後市内のさまざまな施設で実習を行いました。サロン活動から、そのサロンに来ることができない人の存在を気に掛けることの重要性や、利用者に働きかけ続けることの大切さ、「ニーズに応えるだけが支援ではない」という職員さんの言葉から、利用者支援の奥深さを学んだなどが報告されました。