2017年度京都学講座、二日目の様子
今年度の京都学講座は、「京と旅・交流」をテーマとして、8月1日から8月3日までの3日間にわたり、一日二部構成、計6回の講義を開催しております。京都をめぐる人・文化・政治について学ぶ3日間、二日目の今日も多数の来場者がいらっしゃいました。
第一部では本学文学部日本文学科の曽根誠一教授より『土左日記』における「旅」というタイトルで、土佐から京へ帰る紀貫之ら一行の動きを振り返り、土佐国で亡くなった愛娘を思う心情や、帰京をはやる思いが表れている様子を和歌の内容を中心に解説していただきました。
第二部では甲南大学文学部日本語日本文学科の田中貴子教授より「泉鏡花が旅する京都―『楊柳歌』『祇園物語』に見る―」というタイトルで、明治後期から昭和初期まで活躍した小説家・泉鏡花が京都を舞台に描いた二作品の内容から、当時の京ことばや彼の感じた京都の雰囲気をお話しいただきました。
明日8月3日(木)が最終日となる花園大学2017年度京都学講座、無聖館5階にて13時30分より第一部「栄西の旅―臨済禅の求法と弘法―」、15時20分より第二部「応仁の乱を再考する」が開催されます。予約不要、入場無料です。みなさま、どうぞお気軽にご参加ください。