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卒業生と在学生を結ぶ「あいのて」

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学生の川島さん、諏訪さん、吉田さん(写真右手前から順)の卒業後の悩みに対してやさしく答える、病院のソーシャルワーカーとして従事する松井さん(写真左手前)。

卒業生と在学生を結ぶ「あいのて」

 「あいのて」は、2010年頃から本学三品桂子教授の呼びかけによりスタートした場で、花大卒業生が集まり、テーマを出し合いながら続けている花大卒業生による自主的な研究会です。

 本年度は「在学生と卒業生をつなぐための場をつくる」というテーマの取り組みがなされました。まだ本学を卒業して間もない若手のソーシャルワーカーが、いまソーシャルワークを大学で学ぶ学生と交流することで、在学生にとっては身近なロールモデルになったり卒業後のつながりを得たりすること、卒業生にとっては過去を振り返りながらいまの自分を確かめたりする場としても有意義だったようです。

 もともと「あいのて」は、現場で疲弊する卒業生が職場を超えて支え合う場になればとの思いから出発し、当初は元花園大学専任講師である渡邉恵司先生が運営を担い、先生のご退職後は「あいのて」メンバーが分担し合って運営しています。現在、研究会は藤井研究室で行われ、私が把握しているだけでも少なくとも37回の研究と交流が積み重ねられてきました。

 例えば2018年2月の研究会では、まず、参加メンバーどうしで近況を話し合い、直面したり悩んだりしていることについて話し合われました。その後、参加メンバーから「触法障害者の支援―被疑者・被告人段階での支援とその後の支援―」をタイトルに報告があり、社会福祉士を持った検察官の配置や更生支援計画を踏まえてのやりとりといった、司法福祉現場の動向や現状について出席者どうしで論点を深め、実際に参加メンバーが普段従事する現場との関連性や、テーマに絡んで実際に抱えている悩みについて「あの人に聞いてみたらどう?」といった具体的な解決手段の提案までをやりとりする姿がありました。

                                   (記:藤井渉准教授)

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