「ソーシャルワーク実習指導Ⅰ」で河本歩美さんに講義をいただきました
本日(5月6日)に「ソーシャルワーク実習指導Ⅰ」で、ゲストスピーカー、 河本歩美さんにご講義をいただきました。
これは、次年度に社会福祉士の実習に行く予定の学生が、さまざまな福祉現場を知ることを意図したものです。
河本さんは本学の卒業生で、現在は特別養護老人ホームやデイサービスセンターの施設長、そして法人の地域共生社会推進センター代表という役割を担っておられます。入職した時の副施設長の「何でも好きなことをやったらいいんやで」の言葉に、どんどん新しいことをやっていこうと実践に取り組んでこられました。
その実践は、デイサービスの介護を「助ける介護」から「良くする介護」へ転換する、夢を叶えましょうという取り組みで利用者の自己実現を図るところから始まり、デイサービスで利用者が「はたらく」取り組みを導入していきました。中古車販売店、高校生との商品開発、ブランドsitteの立ち上げ、企業とのコラボレーションの根底にあるのは「高齢者の力を知ってほしい」という想いです。
こうした取り組みはNHKの「認知症とともに生きるまち大賞」を受賞することになります。授業では報道されたNHKの番組の動画も紹介してくださり、学生たちも利用者さんの様子に触れることができました。
これから実習に臨む学生に対して「ケアの手法だけでなく、利用者さん一人ひとりが何を思って生活しているのか、何をしたいと思っているのかを知ってほしい」「今まで通りの生活ができるためには、何が必要になるのかな」「福祉×自分で何ができるか」を考えてほしい、そして「福祉っていろんなことができるんだよ」とメッセージをいただきました。
(福富教授記)