臨床仏教公開講座を開講しました。
10月10日(火)、キャンパスプラザ京都で臨床仏教公開講座を開講しました。本講座は西日本で初の臨床仏教師養成プログラムであり、花園大学国際禅学研究所がアジア南太平洋友好協会の協力のもとに実現しました。全10回の講義で、100名を超える受講者が、多様な苦しみを抱える現代社会に向き合える臨床仏教師を目指します。第1講目となる今回は開講式・記念シンポジウムとして3名の講師によるプレゼンテーションとパネルディスカッションを行いました。
開講式では河野太通花園大学総長が、現代社会における臨床仏教師の必要性と広く活躍できる宗教人育成の重要性について述べました。
花園大学客員教授のカール・ベッカー氏から、日本人の精神世界をもとに、「死」に対してのアプローチについてお話をしていただきました。
聖学院大学客員教授の窪寺俊之氏から、臨床の場で働く宗教者であるチャプレンの活動をもとに、スピリチュアルケアの方法とその重要性について解説していただきました。
臨床仏教研究所上席研究員の神仁師は、台湾の病院にあるホスピスの様子から臨床仏教師の実際の働きとその意義について説明していただきました。
パネルディスカッションでは来場者の真剣な問いかけに対し、それぞれ異なるアプローチで回答をしていただきました。
次回10月24日(火)はカール・ベッカー氏に「死が教えてくれること-臨死体験・死生学から-」という内容で講演をしていただきます。
※本公開講座の申し込みはすでに終了しております。